2010年 09月 30日
滑車神経麻痺 |
滑車神経麻痺の兆候とはどのようなものがあるのでしょうか。
病態の本質を知っていることは大切です。
そこから私にどのようなサポートが出来るのかを考えていくことが最も大切なことだと思っています。
ビールショースキーの斜頸試験Bielschowsky's head tilt test
上斜筋麻痺の患者に頭部を患側へ傾けさせると、患眼が上転し、強い複視が生じるという検査
滑車神経に異常がある患者においては、頭を正常な側に傾けた時は何も起こりませんが、病巣のある側に頭を傾けると、複視が著名に増強します。
患者が一側に頭を傾けると、頭を傾けた側の眼球では、固視を維持するため、反射的に内回転運動が起こります。
正常では眼球の内回転運動を司っているのは上斜筋ですが、これが麻痺している場合には、第2の内回転筋として上直筋が働くことになります。
ただ、この上直筋が収縮すると、内回転よりもずっと強い上転が起こるので、結果的に上斜筋麻痺の患者が観測に頭を傾けると、患眼の上転とそれに伴う強度の複視が出現します。
滑車神経麻痺となると手術しか治療法はないと言われる傾向が多いようにネット上では書かれています。
もしくはプリズムメガネをかけて眼性斜頸を抑制させることが一般的な治療方なようです。
神経生理学的に頭頚部の治療で眼球運動に変化は出ないのでしょうか。
私のような徒手療法家が期待できる改善の望みはそこにしか見当たりませんが、しかし理論上では間違ってはいないように思えます。
その後の治療が効果があったのかはわかりませんが、一ヶ月で頭を傾けることができるようになり、2ヶ月目で振り向けるようになりました。
三ヶ月で日常生活には何も問題が起きないように間で回復が診られました。
中枢神経系への刺激も、反射を用いることで多少の機能改善を見込めることを経験できました。
同様の患者さんにもこのようなテクニックを利用していきたいと感じています。
にしむら治療院 はり・きゅう・カイロプラクティック
病態の本質を知っていることは大切です。
そこから私にどのようなサポートが出来るのかを考えていくことが最も大切なことだと思っています。
ビールショースキーの斜頸試験Bielschowsky's head tilt test
上斜筋麻痺の患者に頭部を患側へ傾けさせると、患眼が上転し、強い複視が生じるという検査
滑車神経に異常がある患者においては、頭を正常な側に傾けた時は何も起こりませんが、病巣のある側に頭を傾けると、複視が著名に増強します。
患者が一側に頭を傾けると、頭を傾けた側の眼球では、固視を維持するため、反射的に内回転運動が起こります。
正常では眼球の内回転運動を司っているのは上斜筋ですが、これが麻痺している場合には、第2の内回転筋として上直筋が働くことになります。
ただ、この上直筋が収縮すると、内回転よりもずっと強い上転が起こるので、結果的に上斜筋麻痺の患者が観測に頭を傾けると、患眼の上転とそれに伴う強度の複視が出現します。
滑車神経麻痺となると手術しか治療法はないと言われる傾向が多いようにネット上では書かれています。
もしくはプリズムメガネをかけて眼性斜頸を抑制させることが一般的な治療方なようです。
神経生理学的に頭頚部の治療で眼球運動に変化は出ないのでしょうか。
私のような徒手療法家が期待できる改善の望みはそこにしか見当たりませんが、しかし理論上では間違ってはいないように思えます。
その後の治療が効果があったのかはわかりませんが、一ヶ月で頭を傾けることができるようになり、2ヶ月目で振り向けるようになりました。
三ヶ月で日常生活には何も問題が起きないように間で回復が診られました。
中枢神経系への刺激も、反射を用いることで多少の機能改善を見込めることを経験できました。
同様の患者さんにもこのようなテクニックを利用していきたいと感じています。
にしむら治療院 はり・きゅう・カイロプラクティック
by kosuke-n
| 2010-09-30 19:25
| 解剖学