2010年 11月 11日
滑車神経麻痺の経過 |
以前紹介した滑車神経麻痺による斜頸の患者の経過に変化が見られた。
週に一回の治療を行っていて、現在で5回行っている段階である。
初診時の状態は
両眼視するには左側屈する必要があり、右回旋や右側屈すると右の眼球が上転する。
複視も同時に出現し、縦に二重の映像が映し出される。
脳手術後に複視が出現し、治療開始までに約3カ月が経過していた。
筋肉の緊張のバランスも変化が出てきていた。
体幹も頚椎も右に回旋すると抵抗感があり、可動域自体は正常であるが動きは重い。
初動から抵抗があるのでおそらく筋肉の影響であろうと認識している。
後頭下筋群は右側が異常な緊張があり、左に傾いた頭を必死に支えているせいだろう。
右の側頭骨は手術により切られているため、側頭筋は機能していない。
顎関節も手術後は開口できなかったようだが、治療開始時には開口障害はなかった。
しかし、開口運動は健側が先に開き、後から患側が動くといった差があった。
筋肉の緊張を見ても、切り取られた側頭筋は全く反応はなく、前方の生涯を免れた部分が代償的に動き、膨隆していた。
治療方針は身体のバランスを整えていくことと、滑車神経に刺激を送ること、そして手術部位の異常な緊張をとっていくことを中心に行った。
週に一回の治療を行っていて、現在で5回行っている段階である。
初診時の状態は
両眼視するには左側屈する必要があり、右回旋や右側屈すると右の眼球が上転する。
複視も同時に出現し、縦に二重の映像が映し出される。
脳手術後に複視が出現し、治療開始までに約3カ月が経過していた。
筋肉の緊張のバランスも変化が出てきていた。
体幹も頚椎も右に回旋すると抵抗感があり、可動域自体は正常であるが動きは重い。
初動から抵抗があるのでおそらく筋肉の影響であろうと認識している。
後頭下筋群は右側が異常な緊張があり、左に傾いた頭を必死に支えているせいだろう。
右の側頭骨は手術により切られているため、側頭筋は機能していない。
顎関節も手術後は開口できなかったようだが、治療開始時には開口障害はなかった。
しかし、開口運動は健側が先に開き、後から患側が動くといった差があった。
筋肉の緊張を見ても、切り取られた側頭筋は全く反応はなく、前方の生涯を免れた部分が代償的に動き、膨隆していた。
治療方針は身体のバランスを整えていくことと、滑車神経に刺激を送ること、そして手術部位の異常な緊張をとっていくことを中心に行った。
by kosuke-n
| 2010-11-11 23:04
| 徒手医学