2011年 03月 31日
半規管の応答semicircular canals 耳石器の応答otolith organs |
前庭器の構造についても細かく勉強した方が、どのように適刺激を検出しているかわかりますが、今回はその勉強は避けることにします。
簡単な機能だけ勉強していきます。
半規管と耳石器はいずれも固有受容器に属しています。
前庭器官により検出された頭部の位置や動きに関する情報は、視覚や体性感覚情報と結合され、空間における身体方向の知覚や自己運動の感覚を生じます。
前庭器官からの信号は身体の平衡や眼球運動の調節に重要な役割を果たすが、この調節も意識の関与なしに反射的に行われる場合が多いです。
この点は筋や関節の固有受容器とよく似ています。
前庭反射は頸部の固有受容器から起こる反射と機能的な関係があり、姿勢と平衡の調節では、両者が協力的に作用しています。
半規管に対する適刺激は、頭部に作用する角加速度です。
しかしここで注意すべき点は、生理的な条件下では、半規管からの出力信号は角加速度よりもむしろ角速度に比例していることです。
すなわち、半規管の基本的な役割は頭部の回転運動を検出し、その速度情報を中枢に伝えることにある。
耳石器に対する適刺激は、頭部に作用する直線加速度であるが、中でも重要なのは重力加速度である。
下等脊椎動物の耳石器は、振動の受容にも関与するが、ほ乳類における基本的な役割は重力方向を基準とした頭部の位置を検出し、その情報を中枢に伝えることにあります。
と書いてあるが、この振動の受容に関与することは以前学んだ頚筋への振動刺激と見かけの偏位のところで重要となる機能なのではないかと思っています
筋の線維を刺激していることを目的とした実験ではありましたが、耳石器の振動刺激を受容した有毛細胞が頭が傾いたと錯覚するということはないでしょうか
にしむら治療院 はり・きゅう カイロプラクティック
簡単な機能だけ勉強していきます。
半規管と耳石器はいずれも固有受容器に属しています。
前庭器官により検出された頭部の位置や動きに関する情報は、視覚や体性感覚情報と結合され、空間における身体方向の知覚や自己運動の感覚を生じます。
前庭器官からの信号は身体の平衡や眼球運動の調節に重要な役割を果たすが、この調節も意識の関与なしに反射的に行われる場合が多いです。
この点は筋や関節の固有受容器とよく似ています。
前庭反射は頸部の固有受容器から起こる反射と機能的な関係があり、姿勢と平衡の調節では、両者が協力的に作用しています。
半規管に対する適刺激は、頭部に作用する角加速度です。
しかしここで注意すべき点は、生理的な条件下では、半規管からの出力信号は角加速度よりもむしろ角速度に比例していることです。
すなわち、半規管の基本的な役割は頭部の回転運動を検出し、その速度情報を中枢に伝えることにある。
耳石器に対する適刺激は、頭部に作用する直線加速度であるが、中でも重要なのは重力加速度である。
下等脊椎動物の耳石器は、振動の受容にも関与するが、ほ乳類における基本的な役割は重力方向を基準とした頭部の位置を検出し、その情報を中枢に伝えることにあります。
と書いてあるが、この振動の受容に関与することは以前学んだ頚筋への振動刺激と見かけの偏位のところで重要となる機能なのではないかと思っています
筋の線維を刺激していることを目的とした実験ではありましたが、耳石器の振動刺激を受容した有毛細胞が頭が傾いたと錯覚するということはないでしょうか
にしむら治療院 はり・きゅう カイロプラクティック
by kosuke-n
| 2011-03-31 00:49
| 解剖学