2011年 05月 18日
仙腸関節の可動性亢進による腰痛 |
症状は落ち着いてきたが、まだスッキリするような状態ではありませんでした
痛みが少し良くなったことで周りの緊張が取れると、関節のゆるさが明らかになります。
疼痛性側弯が起こっていた理由は、左の仙腸関節に負荷をかけることで、関節が開いて痛みが出ることを免れるために右側に体幹を逃がしていたと考えられます。
経過を診ていくと、最終的に仙腸関節の可動性亢進から来る腰痛であることがわかりました。
不調を訴えられた急性期には大殿筋や脊柱起立筋の筋緊張が強く、関節の動きは制限されているように思えました。
急性期の痛みは組織の以上緊張を強め、本来の病態が隠れてしまっていることが予測されます。
今回の施術による痛みの改善は、股関節の牽引が大殿筋等の腸骨に付着する筋群を弛緩させ、腸骨を外へ引っ張る力を軽減したことが症状が軽減したものと思われます。
左の腸骨の外方そして下方へ引っ張っている部分を戻すように支えてあげると座位での膝の伸展が容易になりました。
右にも一部外方に引っ張られている部分があり、そこをリリースするとより伸展がいきやすくなります。
今回の経験で疼痛性側弯にこのような仙腸関節可動性亢進が関わっている例が存在することがわかりました。
疼痛と姿勢と、ストレス部位との関連性に気づき、可動性の制限と亢進をうまく見つけることが痛みの改善に繋がります。
うまく変位を見つけ、適切な方向へ誘導してあげると下肢の関節可動域に変化が出ることもよく理解できます。
ほんの小さな角度や位置のずれでうまく変化が出ないこともあるので、技術の差が出るのはこういうところなのだと実感できました。
現在の状態は良くなってきているものの、関節の緩さが改善しない限りさらなる改善は期待できません。
可動性の亢進があるということは、固定を行い経過を診ていく必要があるのは確かなので、今後も用心する必要はありそうです
にしむら治療院 はり・きゅう・カイロプラクティック
痛みが少し良くなったことで周りの緊張が取れると、関節のゆるさが明らかになります。
疼痛性側弯が起こっていた理由は、左の仙腸関節に負荷をかけることで、関節が開いて痛みが出ることを免れるために右側に体幹を逃がしていたと考えられます。
経過を診ていくと、最終的に仙腸関節の可動性亢進から来る腰痛であることがわかりました。
不調を訴えられた急性期には大殿筋や脊柱起立筋の筋緊張が強く、関節の動きは制限されているように思えました。
急性期の痛みは組織の以上緊張を強め、本来の病態が隠れてしまっていることが予測されます。
今回の施術による痛みの改善は、股関節の牽引が大殿筋等の腸骨に付着する筋群を弛緩させ、腸骨を外へ引っ張る力を軽減したことが症状が軽減したものと思われます。
左の腸骨の外方そして下方へ引っ張っている部分を戻すように支えてあげると座位での膝の伸展が容易になりました。
右にも一部外方に引っ張られている部分があり、そこをリリースするとより伸展がいきやすくなります。
今回の経験で疼痛性側弯にこのような仙腸関節可動性亢進が関わっている例が存在することがわかりました。
疼痛と姿勢と、ストレス部位との関連性に気づき、可動性の制限と亢進をうまく見つけることが痛みの改善に繋がります。
うまく変位を見つけ、適切な方向へ誘導してあげると下肢の関節可動域に変化が出ることもよく理解できます。
ほんの小さな角度や位置のずれでうまく変化が出ないこともあるので、技術の差が出るのはこういうところなのだと実感できました。
現在の状態は良くなってきているものの、関節の緩さが改善しない限りさらなる改善は期待できません。
可動性の亢進があるということは、固定を行い経過を診ていく必要があるのは確かなので、今後も用心する必要はありそうです
にしむら治療院 はり・きゅう・カイロプラクティック
by kosuke-n
| 2011-05-18 12:12
| 徒手医学