2012年 07月 02日
肩の動作時のクリック音 関節雑音 |
顎関節や肩関節に多い関節雑音。
関節雑音は主に三つに分かれます。
「コリッ」「コクッ」のような音がするクリック音
これは関節を取り巻く靭帯の損傷時に起こりやすいので検査法ではクリック音があると肩でいえば関節唇の損傷を疑います
「ジャリジャリ」と捻髪音もしくはクレピタスと言われる音
これは骨と骨がすれる音と書かれている本も多いですが、軟骨が穿孔していたりして顎関節に多い関節雑音です
「パキッ」というポッピングやキャピテーションと言われる指の関節を鳴らすときに出る音
関節内の圧力変化による気泡がはじけるために起こる音と言われています
資料によって若干の差はありますが、関節雑音はだいたいこのように表現されていることが多いのではないでしょうか。
今回は肩の関節雑音と疼痛について考えてみます。
本来、肩関節は''よく鳴る''関節で、正常でも軽い軋轢音は聴取されます。
疼痛を伴う軋音、捻髪音は肩峰下滑液包などに炎症や腫脹が存在するときに聞かれ、腱板断裂、周囲炎、腱板炎、動揺肩、上腕二頭筋長頭腱炎など様々な原因により生じます。
関節内の病変(関節唇損傷、関節内遊離体、腱板断裂)などでも轢音やひっかかりが出現することがあります。
また肩甲骨での雑音は肩甲骨外骨腫、前鋸筋障害、肩甲骨周囲の滑液包炎などで見られ、肩甲胸郭関節での障害です。
これらは総称して肩甲骨轢音症と呼ばれています。
肩鎖関節や胸鎖関節には関節円板があり、これに障害が生じると運動時に雑音を発生します。
今回はどこの機能異常による関節雑音かが感覚的にわかり、瞬間的に消失が見られたのでそこについて勉強していきます。
感覚でとらえたものを理論的に整理することで、同様の患者さんが見られたときに同じ結果が出せるようにしなくてはなりません。
関節雑音には肩甲上腕関節から起こるものと、肩甲胸郭関節から起こるものとが大きく分かれることがわかります
音の定位は昔に突発性難聴のところでブログに載せたことがあるが、神経の伝達の左右のタイミングの違いから起こっています。
http://kosuken.exblog.jp/16639311/
音の定位からおよその見当がつくが、肩を他動的に動かすと耳の定位と同様に左右の手に伝わるタイミングから肩甲上腕関節からなのか肩甲胸郭関節なのか見当がつきます。
今回の症例は肩甲上腕関節であることがわかり、さらにはそれが上腕二頭筋長頭と三頭筋の長頭の機能異常であることも、雑音の伝わり方ですぐに理解できました。
二頭筋・三頭筋を弛緩させると、肩の可動域も可動性も改善し、雑音なくスムーズに動きを取り戻すことが出来ました。
関節動作に雑音が生じた場合、どのように鑑別すればよいかはなんとなくだが、身体で理解することができました
雑音ない可動域の制限に対しても定位する技術を使えば瞬時に改善することができる例も増えるかもしれません。
瞬時に変化するものはまた状態も戻りやすいので、変化が長く続く技術も上げる必要がある化と思っています。
聴覚・視覚の定位は治療にも活かすことが出来、原理を知ることは大切だと感じました。
にしむら治療院 はり・きゅう・カイロプラクティック
関節雑音は主に三つに分かれます。
「コリッ」「コクッ」のような音がするクリック音
これは関節を取り巻く靭帯の損傷時に起こりやすいので検査法ではクリック音があると肩でいえば関節唇の損傷を疑います
「ジャリジャリ」と捻髪音もしくはクレピタスと言われる音
これは骨と骨がすれる音と書かれている本も多いですが、軟骨が穿孔していたりして顎関節に多い関節雑音です
「パキッ」というポッピングやキャピテーションと言われる指の関節を鳴らすときに出る音
関節内の圧力変化による気泡がはじけるために起こる音と言われています
資料によって若干の差はありますが、関節雑音はだいたいこのように表現されていることが多いのではないでしょうか。
今回は肩の関節雑音と疼痛について考えてみます。
本来、肩関節は''よく鳴る''関節で、正常でも軽い軋轢音は聴取されます。
疼痛を伴う軋音、捻髪音は肩峰下滑液包などに炎症や腫脹が存在するときに聞かれ、腱板断裂、周囲炎、腱板炎、動揺肩、上腕二頭筋長頭腱炎など様々な原因により生じます。
関節内の病変(関節唇損傷、関節内遊離体、腱板断裂)などでも轢音やひっかかりが出現することがあります。
また肩甲骨での雑音は肩甲骨外骨腫、前鋸筋障害、肩甲骨周囲の滑液包炎などで見られ、肩甲胸郭関節での障害です。
これらは総称して肩甲骨轢音症と呼ばれています。
肩鎖関節や胸鎖関節には関節円板があり、これに障害が生じると運動時に雑音を発生します。
今回はどこの機能異常による関節雑音かが感覚的にわかり、瞬間的に消失が見られたのでそこについて勉強していきます。
感覚でとらえたものを理論的に整理することで、同様の患者さんが見られたときに同じ結果が出せるようにしなくてはなりません。
関節雑音には肩甲上腕関節から起こるものと、肩甲胸郭関節から起こるものとが大きく分かれることがわかります
音の定位は昔に突発性難聴のところでブログに載せたことがあるが、神経の伝達の左右のタイミングの違いから起こっています。
http://kosuken.exblog.jp/16639311/
音の定位からおよその見当がつくが、肩を他動的に動かすと耳の定位と同様に左右の手に伝わるタイミングから肩甲上腕関節からなのか肩甲胸郭関節なのか見当がつきます。
今回の症例は肩甲上腕関節であることがわかり、さらにはそれが上腕二頭筋長頭と三頭筋の長頭の機能異常であることも、雑音の伝わり方ですぐに理解できました。
二頭筋・三頭筋を弛緩させると、肩の可動域も可動性も改善し、雑音なくスムーズに動きを取り戻すことが出来ました。
関節動作に雑音が生じた場合、どのように鑑別すればよいかはなんとなくだが、身体で理解することができました
雑音ない可動域の制限に対しても定位する技術を使えば瞬時に改善することができる例も増えるかもしれません。
瞬時に変化するものはまた状態も戻りやすいので、変化が長く続く技術も上げる必要がある化と思っています。
聴覚・視覚の定位は治療にも活かすことが出来、原理を知ることは大切だと感じました。
にしむら治療院 はり・きゅう・カイロプラクティック
by kosuke-n
| 2012-07-02 23:41
| 徒手医学