2013年 01月 16日
筋・腱の損傷について 大腿部の肉離れ |
前回に引き続き症例検討ですが、今回は大腿部前面の肉離れについて考えていきたいと思います。耳の閉塞感はほとんどないと言う連絡を受けて安心しました。どの程度自分の施術が影響したのかはわかりませんが回復に向かったことはとても嬉しいです。
接骨院を辞めてから、開業し自由診療を行うようになってから外傷を診る機会はだいぶ減りました。
未だお世話になっている整形外科で診ることはあっても、受傷の度合いには差があっても一般的な急性期の処置が適応されるので、特別なことをする必要はありませんでした。
自由診療では急性期の外傷を主訴として来院されることはほとんどありませんが
それは急性期の処置による予後の変化は他の先生によっても差が少ないので、単価の安いそして保険の適応になる接骨院に行くことが多いと思っています。
しかし今回は海外から来られたこともあって、軽い肉離れを起こした直後に来院していただけたので外傷をどのように自由診療で診ていくのかを考えながら施術することが出来ました。
強い肉離れであれば、そこへの処置は限られたものになり、遠隔的に局所への負荷を減らすことになるでしょう。
今回の症例では圧痛は強いが、ある程度の動作は可能であるため、局所への施術も変化の出せる状態であると判断できました。
大腿部前面の肉離れは翌日からも調子が良く、3日目には通常の動作は全く問題ないと言う連絡を受けたので、うまくやれば軽度の外傷はすぐに改善させることが出来ることがわかりました。
今回の経験でどのように筋腱の障害を診なければ行けないか、そしてどのようなことをこれから勉強していかなければならないのかに気づくことが出来ましたので星子選手に感謝したいと思います。
もともと受傷する前に膝蓋靭帯の炎症が長いこと存在し、そしてボールを蹴る瞬間に軸足である左足を踏ん張った瞬間に痛めてしまいました。
大切なのは靭帯・腱・筋肉の生理学的な働きです。
筋線維も腱も過度な伸張に対して損傷を免れるための反射機能を持っています。
もともと膝蓋靭帯に炎症が起きていることは、この張力を計る神経機構に異常が出ていて、そのため急な筋や腱の伸張が起きたときに損傷してしまうと考えました。
治療は評価が決まればその通りに計画が決まります。
まずは神経機構の大腿神経の機能に影響を及ぼしていそうな部分から施術し、続いて筋や腱を過度に伸張を続けている部分への施術。
評価通りだったのか肉離れもすぐに改善することが出来ました。
次回はこの筋力と張力に対する神経機構について復習し、同様の患者さんに対して良い変化を出せるようにしていきたいと考えています
接骨院を辞めてから、開業し自由診療を行うようになってから外傷を診る機会はだいぶ減りました。
未だお世話になっている整形外科で診ることはあっても、受傷の度合いには差があっても一般的な急性期の処置が適応されるので、特別なことをする必要はありませんでした。
自由診療では急性期の外傷を主訴として来院されることはほとんどありませんが
それは急性期の処置による予後の変化は他の先生によっても差が少ないので、単価の安いそして保険の適応になる接骨院に行くことが多いと思っています。
しかし今回は海外から来られたこともあって、軽い肉離れを起こした直後に来院していただけたので外傷をどのように自由診療で診ていくのかを考えながら施術することが出来ました。
強い肉離れであれば、そこへの処置は限られたものになり、遠隔的に局所への負荷を減らすことになるでしょう。
今回の症例では圧痛は強いが、ある程度の動作は可能であるため、局所への施術も変化の出せる状態であると判断できました。
大腿部前面の肉離れは翌日からも調子が良く、3日目には通常の動作は全く問題ないと言う連絡を受けたので、うまくやれば軽度の外傷はすぐに改善させることが出来ることがわかりました。
今回の経験でどのように筋腱の障害を診なければ行けないか、そしてどのようなことをこれから勉強していかなければならないのかに気づくことが出来ましたので星子選手に感謝したいと思います。
もともと受傷する前に膝蓋靭帯の炎症が長いこと存在し、そしてボールを蹴る瞬間に軸足である左足を踏ん張った瞬間に痛めてしまいました。
大切なのは靭帯・腱・筋肉の生理学的な働きです。
筋線維も腱も過度な伸張に対して損傷を免れるための反射機能を持っています。
もともと膝蓋靭帯に炎症が起きていることは、この張力を計る神経機構に異常が出ていて、そのため急な筋や腱の伸張が起きたときに損傷してしまうと考えました。
治療は評価が決まればその通りに計画が決まります。
まずは神経機構の大腿神経の機能に影響を及ぼしていそうな部分から施術し、続いて筋や腱を過度に伸張を続けている部分への施術。
評価通りだったのか肉離れもすぐに改善することが出来ました。
次回はこの筋力と張力に対する神経機構について復習し、同様の患者さんに対して良い変化を出せるようにしていきたいと考えています
by kosuke-n
| 2013-01-16 18:28
| 解剖学