2014年 01月 22日
読みの知覚システムと認知システム |
最近、眼精疲労に伴ってパソコン画面に映る文章の読解や記載する作業の低下を訴える患者さんが多いです。
当院では頭痛やめまいを主訴とする患者さんが多数来院されていますが、主症状であるめまいや頭痛が緩和してくると、こういった日常生活で起こる疲労の症状を訴え始めることが良くあります。
日常生活を送ることが困難になるほどの症状の前にこうした症状を抱えている患者さんはたくさんいらっしゃいます。
このような症状ではどのようなことが起こっているのかを理解することで、ひどい頭痛やめまいに悩む患者さんの助けになるのではないかと感じています。
読みにおける眼球運動についての研究は長い歴史を持ちます。
眼はテキストに沿ってスムーズに動くのではなく、飛び飛びに動きます。
読みは知覚システムと認知システムの相互作用を必要とします。
多くの研究によって読みにおける有効な情報は中心窩周囲の限られた領域だけから得られることが示されています。
この領域を示す為に知覚の範囲と言う用語が使われていますが、知覚の範囲は視覚の範囲と関わりが深いがそれとは明確に区別されています。
視覚の範囲とは視力の限界を考慮した上でなお認知が可能な中心窩周辺の領域をさします。
この範囲に在る情報は利用可能と考えられていますが、そのすべての情報が実際に用いられているわけではありません。
読みにおいて眼は、テキストの行に沿って、注視によって分割された一連のサッカードによって動きます。
各行の終わりに達すると、次の行の始めに向かう大きなサッカードが生じます。行にそった眼の動きのほとんどは前向きの動きですが、反対方向の動きも生じます
この動きは単語内で生じる再注視か、あるいは単語間で生じる後戻りに分類できます。
読み手は一般に両眼を使って読みます。
そこで両眼の協応についても関心がもたれてきました。
読みにおいて両眼はどの程度まで一緒に動くのでしょうか。
HendriksやHellerとRadachは読みの途中で生じる注視時に規則正しい輻輳の変化が見られることを確認しています。
両研究とも輻輳運動を報告しており、これは良く知られているサッカード遂行に伴う一過性の開散運動と対応しています。
これは正常に起こる読みの神経生理学です。
眼球運動と注視による脳神経生理学的な機能を今日は勉強していきました。
めまいの患者さんが途中の経過において、本が読みやすくなってきたと表現されたり、頭痛の患者さんが視界が開けたと仰ることは、これらの注視や対象に目をやる動きの変化が生まれたことを示唆しているのでしょう。
にしむら治療院 はり・きゅう カイロプラクティック
東京都港区芝5丁目27-5山田ビル503
当院では頭痛やめまいを主訴とする患者さんが多数来院されていますが、主症状であるめまいや頭痛が緩和してくると、こういった日常生活で起こる疲労の症状を訴え始めることが良くあります。
日常生活を送ることが困難になるほどの症状の前にこうした症状を抱えている患者さんはたくさんいらっしゃいます。
このような症状ではどのようなことが起こっているのかを理解することで、ひどい頭痛やめまいに悩む患者さんの助けになるのではないかと感じています。
読みにおける眼球運動についての研究は長い歴史を持ちます。
眼はテキストに沿ってスムーズに動くのではなく、飛び飛びに動きます。
読みは知覚システムと認知システムの相互作用を必要とします。
多くの研究によって読みにおける有効な情報は中心窩周囲の限られた領域だけから得られることが示されています。
この領域を示す為に知覚の範囲と言う用語が使われていますが、知覚の範囲は視覚の範囲と関わりが深いがそれとは明確に区別されています。
視覚の範囲とは視力の限界を考慮した上でなお認知が可能な中心窩周辺の領域をさします。
この範囲に在る情報は利用可能と考えられていますが、そのすべての情報が実際に用いられているわけではありません。
読みにおいて眼は、テキストの行に沿って、注視によって分割された一連のサッカードによって動きます。
各行の終わりに達すると、次の行の始めに向かう大きなサッカードが生じます。行にそった眼の動きのほとんどは前向きの動きですが、反対方向の動きも生じます
この動きは単語内で生じる再注視か、あるいは単語間で生じる後戻りに分類できます。
読み手は一般に両眼を使って読みます。
そこで両眼の協応についても関心がもたれてきました。
読みにおいて両眼はどの程度まで一緒に動くのでしょうか。
HendriksやHellerとRadachは読みの途中で生じる注視時に規則正しい輻輳の変化が見られることを確認しています。
両研究とも輻輳運動を報告しており、これは良く知られているサッカード遂行に伴う一過性の開散運動と対応しています。
これは正常に起こる読みの神経生理学です。
眼球運動と注視による脳神経生理学的な機能を今日は勉強していきました。
めまいの患者さんが途中の経過において、本が読みやすくなってきたと表現されたり、頭痛の患者さんが視界が開けたと仰ることは、これらの注視や対象に目をやる動きの変化が生まれたことを示唆しているのでしょう。
にしむら治療院 はり・きゅう カイロプラクティック
東京都港区芝5丁目27-5山田ビル503
by kosuke-n
| 2014-01-22 19:47
| 脳科学・心理学