2014年 03月 24日
動きの評価 注意の方向と仮視運動 |
「注意をどこに向けるかにより仮視運動内容は変わる」
Wertheimerは、一般論として、注意の向けられている所に仮視運動が起こりやすいと述べています。
注意を向けている所とは、多くの場合、視線の向いていえる所です。
その位置の映像は網膜中心窩で捉えているので、目の前で起こっている客観的事実が正確かつ精密に捉えられるはずです。
解像度の甘さによるごまかしがきかない部位だからです。
にもかかわらず、その部位で、実際には断続提示されているものが、仮視運動として連続的に見えやすいとは、いったいどういうことなのでしょうか。
中心窩で捉えている映像に仮視運動が起こりやすいことの積極的理由として、次のことが考えられています。
中心窩付近には錐体細胞が密集しており、空間解像度に置いて周辺視野領域より格段に優れています。
しかし、時間分解能となると、錐体細胞は、視野周辺部位に分布する桿体細胞に劣っているそうです。
したがって、視野周辺部では断続性に気づいても、視野中心部では連続運動に見えやすいことは十分に起こります。
例えば、弱ってきた蛍光灯は、ビリビリと点滅印象を与える、と思って、その蛍光灯に注目すると、点滅感は失せてしまう。
中心窩の方が、視野周辺部より時間的感度が低いのです。
しかし、この「注意」とは必ずしも中心窩で捉える必要はありません。
潜在的注意と顕在的注意と言って、中心窩で捉えなくてもそのオブジェクトを注意することはできるからです。
時間分解能・空間分解能を理解し、その目的に沿った視覚の使い方が必要になるのかもしれません。
にしむら治療院 臨床ブログ
東京都港区の治療院
にしむら治療院 はり・きゅう カイロプラクティック
Wertheimerは、一般論として、注意の向けられている所に仮視運動が起こりやすいと述べています。
注意を向けている所とは、多くの場合、視線の向いていえる所です。
その位置の映像は網膜中心窩で捉えているので、目の前で起こっている客観的事実が正確かつ精密に捉えられるはずです。
解像度の甘さによるごまかしがきかない部位だからです。
にもかかわらず、その部位で、実際には断続提示されているものが、仮視運動として連続的に見えやすいとは、いったいどういうことなのでしょうか。
中心窩で捉えている映像に仮視運動が起こりやすいことの積極的理由として、次のことが考えられています。
中心窩付近には錐体細胞が密集しており、空間解像度に置いて周辺視野領域より格段に優れています。
しかし、時間分解能となると、錐体細胞は、視野周辺部位に分布する桿体細胞に劣っているそうです。
したがって、視野周辺部では断続性に気づいても、視野中心部では連続運動に見えやすいことは十分に起こります。
例えば、弱ってきた蛍光灯は、ビリビリと点滅印象を与える、と思って、その蛍光灯に注目すると、点滅感は失せてしまう。
中心窩の方が、視野周辺部より時間的感度が低いのです。
しかし、この「注意」とは必ずしも中心窩で捉える必要はありません。
潜在的注意と顕在的注意と言って、中心窩で捉えなくてもそのオブジェクトを注意することはできるからです。
時間分解能・空間分解能を理解し、その目的に沿った視覚の使い方が必要になるのかもしれません。
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by kosuke-n
| 2014-03-24 19:52
| 脳科学・心理学