2015年 07月 22日
言語学 患者さんの表現 |
ガートルードスタインをご存知でしょうか?
現代文学と現代美術の発展に寄与している方です。
スタインはウィリアムジェイムズ、ヘンリージェイムズ兄弟(心理主義小説家・哲学者)から言語についての理解を深めた方でもあります。
今日は医療コミュニケーションについてガードルードスタインから学んでみます。
日々臨床において患者さんと「痛み」や「症状」についてお話ししているとそれぞれが語る「痛み」とは様々であることを体験します。
「痛み」は固有名詞であり、その人の表現する痛みや苦悩をどうやってありのままに捉えるかが診察においてとても重要です。
診察室とは、施術するものが状態や治療について説明をするだけではなく、患者さんが自分の考えや感覚を表現する場です。
私は患者さんの様々な表現を受け止めたい、そういう治療ができる様にと今日は言語について考えていきます。
『言葉は、無限の心が有する有限の器官である』
ーーーーーーラルフ・ウォルドー・エマソン
スタインは名詞や形容詞や動詞は現実のものではないということを、私たちに訴えています。
任意の記号表現シニフィアン、すなわち音節や音のでたらめな寄せ集めに過ぎない。
バラという言葉は実際にはバラではない。
バラという文字には棘もなく、香りの良い花弁もない。
スタインは、言葉は主観的であり、象徴であるという事実に注意を向けさせました。
『言葉は、道具であって鏡ではない。』
言葉は、絵の具の様なものでそれで本当にすべてを描くことはできません。
ヴィトゲンシュタインがかつて言った様に、「ある言葉の意味とは、言語における言葉の使用である」
言葉は曖昧な象徴であり、注意深い解釈を必要とします。
文の意味は、発信者と読者(聴衆)との相互作用から生まれます。
利き手が勝手に意味を決めつけるようなコミュニケーションのやり取りはよくありません。
特に医療の場において、うまく表現ができない患者さんの言葉を翻訳することはとても大切だと思います。
「意見を受け取る」「意見を伝える」ことは何か本を読み、知識を得たから身につけられるわけではありません。
経験によって身に付きます。
その経験をするためにディベートはとても有効です。
競技的なディベートは抵抗が強いと思いますが、「和」を重んじたディベートがあることはご存知でしょうか?
私はそこで患者さんとのコミュニケーションするための能力を磨いています。
ご興味ある方はご連絡ください。
東京都港区芝5-27-5山田ビル503
03-6435-2437
にしむら治療院ホームページ
現代文学と現代美術の発展に寄与している方です。
スタインはウィリアムジェイムズ、ヘンリージェイムズ兄弟(心理主義小説家・哲学者)から言語についての理解を深めた方でもあります。
今日は医療コミュニケーションについてガードルードスタインから学んでみます。
日々臨床において患者さんと「痛み」や「症状」についてお話ししているとそれぞれが語る「痛み」とは様々であることを体験します。
「痛み」は固有名詞であり、その人の表現する痛みや苦悩をどうやってありのままに捉えるかが診察においてとても重要です。
診察室とは、施術するものが状態や治療について説明をするだけではなく、患者さんが自分の考えや感覚を表現する場です。
私は患者さんの様々な表現を受け止めたい、そういう治療ができる様にと今日は言語について考えていきます。
『言葉は、無限の心が有する有限の器官である』
ーーーーーーラルフ・ウォルドー・エマソン
スタインは名詞や形容詞や動詞は現実のものではないということを、私たちに訴えています。
任意の記号表現シニフィアン、すなわち音節や音のでたらめな寄せ集めに過ぎない。
バラという言葉は実際にはバラではない。
バラという文字には棘もなく、香りの良い花弁もない。
スタインは、言葉は主観的であり、象徴であるという事実に注意を向けさせました。
『言葉は、道具であって鏡ではない。』
言葉は、絵の具の様なものでそれで本当にすべてを描くことはできません。
ヴィトゲンシュタインがかつて言った様に、「ある言葉の意味とは、言語における言葉の使用である」
言葉は曖昧な象徴であり、注意深い解釈を必要とします。
文の意味は、発信者と読者(聴衆)との相互作用から生まれます。
利き手が勝手に意味を決めつけるようなコミュニケーションのやり取りはよくありません。
特に医療の場において、うまく表現ができない患者さんの言葉を翻訳することはとても大切だと思います。
「意見を受け取る」「意見を伝える」ことは何か本を読み、知識を得たから身につけられるわけではありません。
経験によって身に付きます。
その経験をするためにディベートはとても有効です。
競技的なディベートは抵抗が強いと思いますが、「和」を重んじたディベートがあることはご存知でしょうか?
私はそこで患者さんとのコミュニケーションするための能力を磨いています。
ご興味ある方はご連絡ください。
東京都港区芝5-27-5山田ビル503
03-6435-2437
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by kosuke-n
| 2015-07-22 10:11
| 哲学