2010年 08月 07日
翻訳 |
先日、勉強会の先生方と食事をした。
その時の会話で、感覚の表現の仕方の違いについて話題になった。
感覚というのは言葉では説明できないものではあるが、人に伝えるときには言葉にしなくてはならない。
その表現はそれぞれが経験して感じてきた世界で作られていくため、伝わる側の言葉の意味と一致するとは限らない。
例えば、
治療前、治療後に検査をしてその効果を見たいとき、検査は一度目も2度目も同じでなくてはならない。
初診時、再診時でも全く同じ検査を行わなくてはならない。
ちょっとした肢位の違いや強さ、方向の違いは検査の結果に影響がでてしまう。
効果が出て治療も少しの圧の方向や強さによっても効果に影響がでる。
何度やっても同じ結果が出せる技術を身につけなくてはならない。
その技術をある先生は「再現性」という言葉を使って説明していた。
私の言葉では「安定感」という言葉がしっくりくる。
同じ事を示しているが、表現が異なってくる。
先生が我々に伝える言葉が重要なのではなくて、その言葉が表現している事実が重要なのである。
言葉をそのまま受け取るのではなく、自分の中の表現に「翻訳」することで伝わるのである。
そんな話をした。
臨床の場であっても、患者さんの痛みやしびれ、違和感など症状の表現の仕方も患者さんによってバラバラである。
その患者さんが感じている苦痛がどのような状態かを考えるにはその人が訴えている感覚を自分なりの表現に置き換えなくてはならない。
「背中が痛い」その人の中の背中はどこを指すのか。
「痛み」重い痛みなのか、鋭い痛みなのか。
問診の時にも同様に伝える、理解することの難しさがある。
感覚と言葉の問題は深い。
そのように食事の帰り道に考えた
その時の会話で、感覚の表現の仕方の違いについて話題になった。
感覚というのは言葉では説明できないものではあるが、人に伝えるときには言葉にしなくてはならない。
その表現はそれぞれが経験して感じてきた世界で作られていくため、伝わる側の言葉の意味と一致するとは限らない。
例えば、
治療前、治療後に検査をしてその効果を見たいとき、検査は一度目も2度目も同じでなくてはならない。
初診時、再診時でも全く同じ検査を行わなくてはならない。
ちょっとした肢位の違いや強さ、方向の違いは検査の結果に影響がでてしまう。
効果が出て治療も少しの圧の方向や強さによっても効果に影響がでる。
何度やっても同じ結果が出せる技術を身につけなくてはならない。
その技術をある先生は「再現性」という言葉を使って説明していた。
私の言葉では「安定感」という言葉がしっくりくる。
同じ事を示しているが、表現が異なってくる。
先生が我々に伝える言葉が重要なのではなくて、その言葉が表現している事実が重要なのである。
言葉をそのまま受け取るのではなく、自分の中の表現に「翻訳」することで伝わるのである。
そんな話をした。
臨床の場であっても、患者さんの痛みやしびれ、違和感など症状の表現の仕方も患者さんによってバラバラである。
その患者さんが感じている苦痛がどのような状態かを考えるにはその人が訴えている感覚を自分なりの表現に置き換えなくてはならない。
「背中が痛い」その人の中の背中はどこを指すのか。
「痛み」重い痛みなのか、鋭い痛みなのか。
問診の時にも同様に伝える、理解することの難しさがある。
感覚と言葉の問題は深い。
そのように食事の帰り道に考えた
by kosuke-n
| 2010-08-07 00:40
| 徒手医学