2011年 04月 07日
定位反応のメカニズム |
上丘は、カエルなどの下等な脊椎動物では視蓋と呼ばれる領域に相当し、いわゆる定位反応orienting responseに必須の神経機構です。
定位反応とは、ものが現れたときにその方向に自分の身体を向けるという、最も基本的で能動的な行動です。
定位反応を正確に行うためには2つのことが必要になります。
第1に、感覚情報を使って対象の位置を検出することと、第2にその位置の情報を運動情報に変換することです。
上丘はこれらの機能を完全に備えています。
まず、ものの位置を知るために必要な3種類の感覚情報、すなわち視覚、聴覚、体性感覚、のいずれもが上丘に収束しています。
特に、上丘の浅層には、網膜から直接の投射があって、整然とした網膜部位再現が存在しています。
一側の上丘には、それとは反対側の視野からの情報がすべて投射しています。
中心窩に近い情報は上丘の吻側部、周辺視野からの情報は尾側部、視野の情報部からの情報は上丘の正中に近い部分に、下方部からの情報は上丘の外側部に投射します。
また、この網膜部位再現と一致するように、聴覚や体性感覚の位置情報も(深層に)収束します。
どんな感覚モダリティによって与えられたものであろうと、自分にとっての「もの」の位置の情報が、上丘の2次元マップの中にコードされることになっています。
定位反応とは、ものが現れたときにその方向に自分の身体を向けるという、最も基本的で能動的な行動です。
定位反応を正確に行うためには2つのことが必要になります。
第1に、感覚情報を使って対象の位置を検出することと、第2にその位置の情報を運動情報に変換することです。
上丘はこれらの機能を完全に備えています。
まず、ものの位置を知るために必要な3種類の感覚情報、すなわち視覚、聴覚、体性感覚、のいずれもが上丘に収束しています。
特に、上丘の浅層には、網膜から直接の投射があって、整然とした網膜部位再現が存在しています。
一側の上丘には、それとは反対側の視野からの情報がすべて投射しています。
中心窩に近い情報は上丘の吻側部、周辺視野からの情報は尾側部、視野の情報部からの情報は上丘の正中に近い部分に、下方部からの情報は上丘の外側部に投射します。
また、この網膜部位再現と一致するように、聴覚や体性感覚の位置情報も(深層に)収束します。
どんな感覚モダリティによって与えられたものであろうと、自分にとっての「もの」の位置の情報が、上丘の2次元マップの中にコードされることになっています。
by kosuke-n
| 2011-04-07 00:00
| 解剖学