2011年 06月 04日
眼瞼下垂 |
患者さんから、パーキンソン病を患っている父がまぶたが閉じてしまっている、無動の症状もひどいという話を聞きました。
少しでもQOLをあげることはできないだろうか。
患者さん本人の負担軽減にもなります。
無動はパーキンソン病の主症状の一つで、眼瞼下垂もよく起こる症状です。
今日は眼瞼下垂について少し学んでいきたいと思っています
眼瞼下垂Ptosis
一側の眼瞼下垂は上眼瞼挙筋を支配する動眼神経の麻痺で起こる。
一側の動眼神経麻痺は、内頸動脈の動脈瘤、ことに内頸動脈の後交通動脈分岐部動脈瘤によく合併する。
したがって、くも膜下出血で、一側の眼瞼下垂を認めたら、まずこれを疑うべきである。
上眼板筋を支配する頸部交感神経の障害でも一足性に眼瞼下垂を起こすが、これはホルネル症候群の一徴候である。
動眼神経麻痺による眼瞼下垂は高度なものもあり、時には眼瞼裂を完全に閉じるものまである。
しかし頸部交感神経障害によるものは軽度で、遠方視では上眼瞼下縁が瞳孔を覆わない。
これに反し重症筋無力症によるものは、しばしば両側性に起こる。
本症の眼瞼下垂は朝起床時には軽いが、午後になると次第に著明となる。
眼瞼運動を繰り返させると、疲労して眼瞼下垂が目立ってくる。
参考図書:ベッドサイド神経の診かた 南山堂
少しでもQOLをあげることはできないだろうか。
患者さん本人の負担軽減にもなります。
無動はパーキンソン病の主症状の一つで、眼瞼下垂もよく起こる症状です。
今日は眼瞼下垂について少し学んでいきたいと思っています
眼瞼下垂Ptosis
一側の眼瞼下垂は上眼瞼挙筋を支配する動眼神経の麻痺で起こる。
一側の動眼神経麻痺は、内頸動脈の動脈瘤、ことに内頸動脈の後交通動脈分岐部動脈瘤によく合併する。
したがって、くも膜下出血で、一側の眼瞼下垂を認めたら、まずこれを疑うべきである。
上眼板筋を支配する頸部交感神経の障害でも一足性に眼瞼下垂を起こすが、これはホルネル症候群の一徴候である。
動眼神経麻痺による眼瞼下垂は高度なものもあり、時には眼瞼裂を完全に閉じるものまである。
しかし頸部交感神経障害によるものは軽度で、遠方視では上眼瞼下縁が瞳孔を覆わない。
これに反し重症筋無力症によるものは、しばしば両側性に起こる。
本症の眼瞼下垂は朝起床時には軽いが、午後になると次第に著明となる。
眼瞼運動を繰り返させると、疲労して眼瞼下垂が目立ってくる。
参考図書:ベッドサイド神経の診かた 南山堂
by kosuke-n
| 2011-06-04 00:16
| 解剖学