2012年 02月 22日
長く続く咳 背中と脇の痛み |
先日背中と脇の痛みに対する評価と治療。
一か月も続く咳とそれによって右の背中から脇にかけて痛みがありました。
咳も痰まじりで、もう少しで痰が切れそうだが・・・という感じの咳をしています。
脇の高さは胸の下くらいでだいたい第5肋骨のあたりであろうか、一本飛び出していました。
圧痛も強い。
棘突起を前方可動性テストをするとTh3が前方変位で痛みが強くTh4は後方変位でやや叩打痛があります。
棘突起は右に寄っているが、肋骨は右が後方になっているので椎体が大きく右に寄っていることが分かります。
それらの可動性を取り戻すように治療すると脇の痛みが軽減しました。
二回目来た時にはなんと咳も止まったという話でした。
時より咳は出ているが、前よりもだいぶ弱い。
相変わらずTh3,4,5は緊張が強いが、何度かやればだいぶ軽減できそうな状態に見えます。
解剖学から診た考察
胸髄のTh1~5は気管支に交感神経を出しています。
舌咽神経と迷走神経が求心性神経線維と副交感神経を送り、相互に支配しています。
このことが胸椎の治療が肺の機能を改善したものと考えられます。
反回神経は面白いもので大動脈弓をぐるっと回りこんでいます。
前傾姿勢などにより心臓部が下方に移動してしまうこともこの反回神経にストレスをあたえていることも考えられるのではないでしょうか。
横隔膜の弛緩などもうまく行えばもっと良くなるかもしれません。
病態と身体の状態を理解すれば驚くべき変化も出ます。
触診と解剖生理の勉強は常に続けなくてはならないとまた思わされる経験でした
にしむら治療院 はり・きゅう・カイロプラクティック
一か月も続く咳とそれによって右の背中から脇にかけて痛みがありました。
咳も痰まじりで、もう少しで痰が切れそうだが・・・という感じの咳をしています。
脇の高さは胸の下くらいでだいたい第5肋骨のあたりであろうか、一本飛び出していました。
圧痛も強い。
棘突起を前方可動性テストをするとTh3が前方変位で痛みが強くTh4は後方変位でやや叩打痛があります。
棘突起は右に寄っているが、肋骨は右が後方になっているので椎体が大きく右に寄っていることが分かります。
それらの可動性を取り戻すように治療すると脇の痛みが軽減しました。
二回目来た時にはなんと咳も止まったという話でした。
時より咳は出ているが、前よりもだいぶ弱い。
相変わらずTh3,4,5は緊張が強いが、何度かやればだいぶ軽減できそうな状態に見えます。
解剖学から診た考察
胸髄のTh1~5は気管支に交感神経を出しています。
舌咽神経と迷走神経が求心性神経線維と副交感神経を送り、相互に支配しています。
このことが胸椎の治療が肺の機能を改善したものと考えられます。
反回神経は面白いもので大動脈弓をぐるっと回りこんでいます。
前傾姿勢などにより心臓部が下方に移動してしまうこともこの反回神経にストレスをあたえていることも考えられるのではないでしょうか。
横隔膜の弛緩などもうまく行えばもっと良くなるかもしれません。
病態と身体の状態を理解すれば驚くべき変化も出ます。
触診と解剖生理の勉強は常に続けなくてはならないとまた思わされる経験でした
にしむら治療院 はり・きゅう・カイロプラクティック
by kosuke-n
| 2012-02-22 00:00
| 徒手医学