2012年 05月 23日
芸術作品に触れて |
近頃芸術関係のお仕事されている方とお会いすることが増えてきた。
絵を描いている人や、朗読している人、踊る人や、物を作る人、そして飲食関係の方からも芸術的なお話も聞く。
私自身芸術的なことは何もわからないし、自分が口を出していいものかわからないが、自分が率直に感じていることを大切にしている。
どの作品も時間の概念に対していろいろ思考するようになった。
それは自分の治療の軸に時間経過やその人が歩んできた背景を感じ取ろうと努力してきたからなのだろうか。
例えば、写真展と絵画展を見ていて感じるのは、写真は一瞬を映し出しているのに対し、絵画は一枚の平面の中にいろんな時間が閉じ込められている。
フェルメールの「二人の紳士と女」に代表される、過去と現在の時間を同時に書かれている絵画は時間軸を多様に操作することのできる例といえる。
一方で写真はその瞬間の時が止まったような、そして静かな時を感じる。
静かではなるが、その瞬間に感情がむき出しになるような感覚になる。
時間はその時の感情によって長く感じられたり、短く感じる。
その逆の感覚が芸術作品では起こるのではないか。
瞬間を体験したり、時間の流れを感じることで感情が湧きでてくるように思える。
先日見学した陶器展でも時間の流れを感じることができた。
その場に並んでいるものは現在存在するものではある。
その現在に至る経緯を想像する。
作らている風景を想像し、作者がどのように、どのようなことを考え、その結果ここに存在するかを想像する。
実際に作ったことがあればよりリアルに想像できるのだが、作っている現場を見たことすらないので勝手な想像でしかない。
材料となっている土にさえ時間が存在しているので、とても深くそして重く感じる。
食べ物は彩からこの食べ物がどれだけ土から栄養を受けていたかが想像できる。
ファストな食べ物は色も薄く、日光も浴びず、ただ適正温度が保たれた部屋で育てられたもの。
味も色も深みはなく軽い。
料理について全くの無知ではあるが、自然の味は理解できる。
スローなものは味も濃く深みがあり、おいしい。
そのように芸術作品に触れていると日常の施術の中でも自然と時間に対する深みを感じることができるようになってきた気がする。
レントゲン写真を診ても、その人の歴史が感じられる。
ご高齢の方のレントゲンでは今まで働いてきた骨格に対して敬意する感じられる。
時間経過を体感することで、今までにはない感謝の気持ちが得ることができた。
どうしても身体の悪いところを探していると、それに対して攻撃的な感情が起きてくる。
しかし、その人が背負っている背景を理解し、今までの苦悩を考えると、よくぞここまで頑張ってきたと悪い部分に対してほめたくなる。
最近、施術の調子が良くなってきたのもこうした心の変化なのだろうか。
もっと多くの芸術家と出会い、そして多くの芸術作品に触れ、歴史を感じていきたい。
絵を描いている人や、朗読している人、踊る人や、物を作る人、そして飲食関係の方からも芸術的なお話も聞く。
私自身芸術的なことは何もわからないし、自分が口を出していいものかわからないが、自分が率直に感じていることを大切にしている。
どの作品も時間の概念に対していろいろ思考するようになった。
それは自分の治療の軸に時間経過やその人が歩んできた背景を感じ取ろうと努力してきたからなのだろうか。
例えば、写真展と絵画展を見ていて感じるのは、写真は一瞬を映し出しているのに対し、絵画は一枚の平面の中にいろんな時間が閉じ込められている。
フェルメールの「二人の紳士と女」に代表される、過去と現在の時間を同時に書かれている絵画は時間軸を多様に操作することのできる例といえる。
一方で写真はその瞬間の時が止まったような、そして静かな時を感じる。
静かではなるが、その瞬間に感情がむき出しになるような感覚になる。
時間はその時の感情によって長く感じられたり、短く感じる。
その逆の感覚が芸術作品では起こるのではないか。
瞬間を体験したり、時間の流れを感じることで感情が湧きでてくるように思える。
先日見学した陶器展でも時間の流れを感じることができた。
その場に並んでいるものは現在存在するものではある。
その現在に至る経緯を想像する。
作らている風景を想像し、作者がどのように、どのようなことを考え、その結果ここに存在するかを想像する。
実際に作ったことがあればよりリアルに想像できるのだが、作っている現場を見たことすらないので勝手な想像でしかない。
材料となっている土にさえ時間が存在しているので、とても深くそして重く感じる。
食べ物は彩からこの食べ物がどれだけ土から栄養を受けていたかが想像できる。
ファストな食べ物は色も薄く、日光も浴びず、ただ適正温度が保たれた部屋で育てられたもの。
味も色も深みはなく軽い。
料理について全くの無知ではあるが、自然の味は理解できる。
スローなものは味も濃く深みがあり、おいしい。
そのように芸術作品に触れていると日常の施術の中でも自然と時間に対する深みを感じることができるようになってきた気がする。
レントゲン写真を診ても、その人の歴史が感じられる。
ご高齢の方のレントゲンでは今まで働いてきた骨格に対して敬意する感じられる。
時間経過を体感することで、今までにはない感謝の気持ちが得ることができた。
どうしても身体の悪いところを探していると、それに対して攻撃的な感情が起きてくる。
しかし、その人が背負っている背景を理解し、今までの苦悩を考えると、よくぞここまで頑張ってきたと悪い部分に対してほめたくなる。
最近、施術の調子が良くなってきたのもこうした心の変化なのだろうか。
もっと多くの芸術家と出会い、そして多くの芸術作品に触れ、歴史を感じていきたい。
by kosuke-n
| 2012-05-23 00:41
| 脳科学・心理学