2013年 06月 28日
京都セミナー |
先日は大学時代に共に学び合った友人の治療院でセミナーを開きました。
京都でのセミナーは初めてでしたので、初対面の先生方ばかりで、どのような内容にするべきか迷っていました。
同じ大学出身の先生方ばかりでしたので、大学で学ぶような内容では面白くないのではないかと思い、私が卒業後学んだことを話すことにしました。
今も学び続けている「触診」ですが、触診を学び始めたばかりの自分の悩みから、克服するに至までの流れを話していきました。
心理学の話から、人間が陥りやすいミスである錯視の話からは入り、どのように考え、どのように物事を捉えることが出来れば、誤診を減らせるのか。
常に一歩引いた状態、確定せずに物事を進行するための話をしたつもりです。うまく伝えられたかはわかりませんが・・・。
視診に頼ることの危険性
視覚と行為における神経生理学的考察
そして次のテーマは痛みの哲学について。
昔の哲学者というのは、時代に大きな影響を与えてきた偉大な方たちです。
物事の真理を捉えるために、人をこと細かくに分析していたことがよくわかります。
診断学の本をたくさん書かれていらっしゃいます岩田先生もヴィトゲンシュタインの「青色本」の話を出していますし、私自身もヴィトゲンシュタインの言語ゲームに対する深い考え方の中に、人とのやり取りの細かな分析を感じることが出来ました。
少しでも先生方に共感していただけた部分があればとても嬉しいです。
診断学 岩田健太郎先生
「痛み」の個人的経験および感覚与件
最後には「触診」の重要性について。
患者を読む、患者を理解する、そして治すためには何より触診技術が必要になります。
強い刺激を与えて、病態を把握できずにただ痛みを抑えることではなかなか良い効果は期待できないと思っています。
適切な場所へ適切な刺激を加えるためにはなにより「触れ」て、そして「それが何かわかる」ことだと思っています。
その部分については私がいつも学ばせていただいている先生に直接師事して学んでいただいた方が良いので細かい説明はしなかったのですが、少しでも学びたいという気持ちが生まれてくれれば幸いです。
関節の機能学を学んできた5年間
とてもうれしかったことは「答えのない質問」をしていただいたことだと思っています。
こういう患者さんにどういうことをしてあげたらいいのか。
人によってその答えは変わりますし、治療者側との関係性もあります。
しかし、そこにより良いものを求める姿勢はとても大切になると思っています。
その質問をされた先生は患者さんのことを思い、どうしたらより良いものを提供できるかを常に考えているのだろうと思いました。
こういう先生方が増えれば業界自体もとても活気が出るのではないかなと思っています。
セミナーをする機会を頂けたことに感謝します。
そして聞いてくださっている姿に私自身ももっと努力が必要であることを感じました。
また共に学べる機会があればとても嬉しいです。
京都でのセミナーは初めてでしたので、初対面の先生方ばかりで、どのような内容にするべきか迷っていました。
同じ大学出身の先生方ばかりでしたので、大学で学ぶような内容では面白くないのではないかと思い、私が卒業後学んだことを話すことにしました。
今も学び続けている「触診」ですが、触診を学び始めたばかりの自分の悩みから、克服するに至までの流れを話していきました。
心理学の話から、人間が陥りやすいミスである錯視の話からは入り、どのように考え、どのように物事を捉えることが出来れば、誤診を減らせるのか。
常に一歩引いた状態、確定せずに物事を進行するための話をしたつもりです。うまく伝えられたかはわかりませんが・・・。
視診に頼ることの危険性
視覚と行為における神経生理学的考察
そして次のテーマは痛みの哲学について。
昔の哲学者というのは、時代に大きな影響を与えてきた偉大な方たちです。
物事の真理を捉えるために、人をこと細かくに分析していたことがよくわかります。
診断学の本をたくさん書かれていらっしゃいます岩田先生もヴィトゲンシュタインの「青色本」の話を出していますし、私自身もヴィトゲンシュタインの言語ゲームに対する深い考え方の中に、人とのやり取りの細かな分析を感じることが出来ました。
少しでも先生方に共感していただけた部分があればとても嬉しいです。
診断学 岩田健太郎先生
「痛み」の個人的経験および感覚与件
最後には「触診」の重要性について。
患者を読む、患者を理解する、そして治すためには何より触診技術が必要になります。
強い刺激を与えて、病態を把握できずにただ痛みを抑えることではなかなか良い効果は期待できないと思っています。
適切な場所へ適切な刺激を加えるためにはなにより「触れ」て、そして「それが何かわかる」ことだと思っています。
その部分については私がいつも学ばせていただいている先生に直接師事して学んでいただいた方が良いので細かい説明はしなかったのですが、少しでも学びたいという気持ちが生まれてくれれば幸いです。
関節の機能学を学んできた5年間
とてもうれしかったことは「答えのない質問」をしていただいたことだと思っています。
こういう患者さんにどういうことをしてあげたらいいのか。
人によってその答えは変わりますし、治療者側との関係性もあります。
しかし、そこにより良いものを求める姿勢はとても大切になると思っています。
その質問をされた先生は患者さんのことを思い、どうしたらより良いものを提供できるかを常に考えているのだろうと思いました。
こういう先生方が増えれば業界自体もとても活気が出るのではないかなと思っています。
セミナーをする機会を頂けたことに感謝します。
そして聞いてくださっている姿に私自身ももっと努力が必要であることを感じました。
また共に学べる機会があればとても嬉しいです。
by kosuke-n
| 2013-06-28 21:26
| 西村治療院